研削砥石の硬度とその選択

砥石の硬度とは、砥石表面の研磨粒子と粘着剤の硬さを指します。砥石の硬度が柔らかいということは、研磨粒子が剥がれやすいことを示し、砥石の硬度が硬いということは、研磨粒子が剥がれにくいことを示しています。砥石の硬度と研磨剤の硬度は、2つの異なる概念です。同じ研磨剤を使用して、異なる硬度の砥石を作ることができます。これは主に、バインダーの性能と量、および砥石の製造プロセスによって決まります。研削と切削の重要な違いは、砥石には「自己鋭利性」があることです。砥石の硬度を選択することは、実際には砥石の自己鋭利性を選択することであり、より鋭い研磨粒子があまりにも早く脱落したり、鈍くなって脱落したりしないように願っています。研削砥石の硬度を選択する一般的な原則は、軟質金属を加工する場合、研磨剤が早期に脱落するのを防ぐために、硬い研削砥石を選択することです。硬質金属を加工する場合、鈍い研磨粒子を適時に除去し、鋭いエッジ（つまり自己研磨）を持つ新しい研磨粒子を露出させるために、柔らかい研削砥石を選択します。前者は、軟質材料を研削する場合、研削砥石の作業研磨摩耗が遅く、早期の剥離を必要としないためです。後者は、硬質材料を研削する場合、研削砥石の作業研磨粒子が急速に摩耗し、迅速な更新が必要になるためです。精密研削中は、研削精度と粗さを確保するために、やや硬い研削砥石を選択する必要があります。ワークピース材料の熱伝導率が悪く、焼けやひび割れが発生しやすい場合（硬質合金の研削など）、選択する研削砥石はより柔らかい必要があります。